自閉症の世界
重度の自閉症の作家として有名な
東田直樹さんのエッセイ
「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」を原作とした
ドキュメンタリー映画「The Reason I Jump」を観てきました。
https://movies.kadokawa.co.jp/bokutobi/
10年近く前にそのエッセイを読んだ時には、
会話のできない重度自閉症の彼の内面にある
鋭い感性や哲学的な洞察に触れ
深い感銘と共感、
そしてますます
自閉症に対する世間の認識との
ギャップの大きさを感じました。
会話のアウトプットが出来ないからといって、
知性や感性が「無い」と考えるのは間違いです。
実際、
彼らを捉えられる僅かな入り口から
内面に触れると
彼らの内奥には
顕微鏡と聴診器で捉えるような
微細で深く鮮やかな世界が広がっています。
私は以前から
自閉症関連の文章は
当事者ご本人のものしか信用しません。
それ以外の
外から見た解釈は
ほとんどが当てにならないと感じます。
今回の映画は
当事者である東田直樹さんの原作を元に
イギリス人監督によって
5人の海外の自閉症の方達のドキュメンタリーとして
丁寧に描かれていました。
これをきっかけに、さらに
世間の理解が進むことを期待します。
先日も書きました「二極化」のように
健常者vs障害者
障害=不幸
という単純図式も
これからの時代、
どんどん薄れていくのではないかと思います。
これまでとは全く別の常識におきかえると
全く違った世界が見えてくるのでは?
そのことを教えてくれている人達。
〜 僕らはきっと文明の支配の外に生まれた。
多くの命を殺し
地球を壊した人類に
大切な何かを
思い出してもらうために 〜
(東田直樹「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」より)
彼らの世界が表で輝きを増しますように・・*・゜゚
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